中国軍が尖閣諸島上陸の軍事演習を予定

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成24(2012)年9月4日(火曜日)通巻第3745号より

人民解放軍が尖閣諸島上陸の軍事演習を今月中に挙行
  蘭州、広州、南京の三大軍管区が合同、揚陸艦、攻撃機、砲兵も動員

 解放軍報などによれば、蘭州、広州、南京の三大軍管区が合同で尖閣諸島上陸を想定した軍事演習を準備していることが分かった。
 南京軍管区は尖閣諸島の管内でもあり、従来も揚陸艦、武装ヘリコプターなどを動員して演習を繰り返してきたが、西北部の蘭州ならびに華南の広州軍管区が加わるのは異例。
 揚陸艦にくわえ、ジョット戦闘機(攻撃機)、砲兵も動員される。

 中国は、これを「日本が仕掛けてきたことに対応する措置」と獅子吼している。

 「週刊アジア」(亜州周刊、9月2日号)によれば、日米韓三ケ国の安全保障体制を突破して、中国が尖閣諸島に上陸し、制覇するには「三つの先制攻撃」が必要であり、第一にハッカーによる的の司令系統壊滅、第二に制空権、制海権の掌握、そして第三に上陸という段取りとなり、これらを「釣魚台戦争」と呼称するそうな。

これは笑い事ではない。
「戦争は悪」を「軍隊は悪」にすり替え、自衞隊を軍隊と認めようとしない政府や国民。
実際に中国軍が動く可能性はゼロではないと認識するべきです。

東北大震災も「予想外の大津波」という。
軍事的有事も予想外ではすまない。

実際にあるかどうかは別として、尖閣諸島を無人にしてはいけない。
自衛隊を有事に備えた装備を揃えて配備するべきです。

これができないようではいつかは第二の竹島になってしまう。