mega solar system

先日吉野ヶ丘遺跡周辺へのメガーソーラー建設について書きましたが、他の地域でも同様にメガーソーラーシステムの建設をめぐって色々問題が出ているようです。

6月15日付・メガソーラー

2012/06/15 四国新聞社

 原発の安全性への懸念などを背景に、メガソーラー(大規模太陽光発電所)の「進出熱」が高まっている。県内でも民間業者が坂出市と三豊市に建設を表明。さらに県も高松市生島町の遊休地3・5ヘクタールに誘致することを発表した。

 この土地は空港関連用地として1974年に県土地開発公社が取得。その後、県の研修施設などを整備する構想だったが、5・3ヘクタールは使われないまま「塩漬け」となっている。

 取得にかかった費用などの簿価(昨年3月末時点)を単純に案分すると、今回の用地は22億円余に相当する。それをメガソーラー用に4億円余で売るか、年間800万円で20年間貸す計画だ。

 しかし自治体が遊休地にメガソーラーを誘致するのは疑問も残る。パネルで広い土地を占有する割に、雇用も、税収もほとんど期待できず、おまけに電力会社は購入にかかった費用を電気料金に上乗せするから、一般家庭の負担は増える仕組みだ。

 「クリーンなイメージだけで地元には何も生み出さない」「もっと他の活用方法を考えるべき」。県議会からも厳しい声が上がるが、本年度中の公社の解散を前に、少しでも不良資産を処分したい、ということなのだろう。

 公社が保有する遊休地は、他にも高松市の2カ所を売り出し中だが、土地の簿価と販売価格の差、つまり売却損はこの2カ所だけで計42億円以上におよぶ。安易な判断や甘い見通しは将来に大きな禍根を残すという戒めにはなるが、それにしても高くついたものだ。(O)

この記事に同意します。

さて、岡山県でも5箇所に建設計画があり、以下はその内の一つ。

メガソーラー設置方針表明

さんようタウンナビ
錦海塩田跡活用で瀬戸内市長

 瀬戸内市の武久顕也市長は27日、市議会錦海塩田跡地問題特別委で、同跡地(同市邑久町、牛窓町、約500ヘクタール)の活用について、基本計画にメガソーラー(大規模太陽光発電所)の設置を盛り込む方針を示した。

 国が再生可能エネルギーの買い取り価格を決定したことや、県が環境影響評価の対象からメガソーラーを除外する方針を示したことを踏まえ判断。「世界有数の規模を整えたい」と述べた。

 基本計画は来年3月をめどに策定。策定から実施までの事業主体は、公募型プロポーザル方式での選定を見込む。

(2012/6/27 22:31)

メガソーラー:瀬戸内市長、錦海塩田跡地に誘致表明「世界有数の規模に」 /岡山

毎日新聞 2012年06月28日 地方版

 瀬戸内市の武久顕也市長は27日、市所有の錦海塩田跡地に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を誘致する方針を明らかにした。最大で出力15万キロワット(一般民家約4万5000世帯分)と西日本最大級のメガソーラー立地が可能で、企業を公募し、11月までに事業者の選定を目指す。

 武久市長は同日あった市議会錦海塩田跡地問題特別委員会で、「自然環境問題や原発事故による電力不足で再生可能エネルギーが注目されている。世界有数のメガソーラー発電所を広大な塩田跡地の基本計画に盛り込みたい」と話した。

 錦海塩田跡地は総面積約500ヘクタール。このうち、湿地などを除いた300ヘクタールに太陽光パネルを設置でき、その場合の出力は15万キロワットになるとみられる。通信大手ソフトバンクが北海道で計画する出力34万キロワットのメガソーラーに次ぐ規模だ。

 同市にはこれまでソフトバンクや商社、エネルギー関連企業など約20社からメガソーラー立地の提案が寄せられている。立地を希望する企業に対し、9月までに事業計画の提出を求める。

是に対して反論したブログ

私の主張を言うなら、こうだ。
 「潮留堤防で仕切られた水際という立地があるのなら、潮留堤防を取り壊して、一帯を湿地に戻すべきだ。アサリなどの貝類が育つようにするべきだ。湿地こそは最も豊かな場所だ。そこでは海水が浄化され、また、鳥がやって来る。魚貝類も鳥類も自然回復の恩恵を受ける。海辺で一番大切なものは、湿地だ。それを回復させよ」

全文はこちら:http://openblog.meblog.biz/article/5683284.html

わたしもそう思います。

休閑地を処分して市の収入に当てたいだけでしょう。