鳩ポッポが衆院選へ不出馬

やっと政界から引退してもらえる?
3年前に引退表明しながら半年後には平然と取り消した実績があるので、今回も撤回する可能性が無いとは言い切れない。

鳩山元首相、野田首相に不出馬の意向伝える

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121121-OYT1T00653.htm

 民主党の鳩山由紀夫元首相(65)(北海道9区、当選8回)は21日午後、野田首相と民主党本部で約10分間会談し、来月4日公示の衆院選に出馬しない意向を伝えた。

 1996年に旧民主党を結成し、党の“創設者”である鳩山氏の不出馬には同情する声が上がる一方、民主党政権の迷走を招いたとの批判も強く、党内外に波紋を広げている。

 鳩山氏は21日朝、東京都内の自宅前で記者団に笑顔で一礼しただけで、無言で迎えの車に乗り込んだ。鳩山氏はその後、当選1回の前衆院議員に電話で、「いろいろあって自分で決めた。後は党に残ってがんばってほしい」と伝えた。

 鳩山氏の決断について、周辺は「自分が作った民主党が、どんどん違う方向に行くことに耐えられなくなった。最後に『誓約書』まで取られることになって、気持ちがプツッと切れてしまった感じだ」と語った。消費増税などをめぐる首相との対立に加え、首相や民主党の安住淳幹事長代行が、公認条件として党の方針に従う「誓約書」の提出を求めたことが引き金になったというわけだ。鳩山氏に近い川内博史前衆院議員は「痛恨の極みだ。残念だ」と肩を落とした。

 首相側は冷静に受け止めている。藤村官房長官は21日午前の記者会見で、「政党が選挙に出る人を公認する限り、しっかりと党の考え方に従ってもらい、一筆取ることは当たり前のことだ」と強調した。

(2012年11月21日13時43分 読売新聞)

公認条件として党の方針に従う「誓約書」の提出が引退を決意させたというのは、野田政権や党執行部の決定には従えないと言うことです。
本来なら強制脱退の対象ではないか。

これを恐怖政治と言い切る元鳩山首相の元秘書のような考え方の人は政治から去って欲しい。同じ意見の人が集まるのが政党であって、政党に集まってから意見統一をするのは本末転倒。これを履き違えたのが民主党を脱退した議員たち。

鳩山氏不出馬へ「何考えてるのか…」地元絶句

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news1/20121121-OYT1T00211.htm

 民主党や北海道9区に激震が走った。

 首相退陣時にも「選挙には出ない」と口にしていた鳩山由紀夫氏(65)。衆院解散から選挙戦に走り出している、この時期に鳩山氏が周辺に、不出馬を伝えたことに地元は、言葉を失った。

 鳩山氏は解散した16日夜に地元入りし、17日に苫小牧市内で事務所開きを行った。同日には室蘭市の室蘭工業大で行われた講演・対談で脳科学者の茂木健一郎氏から「民主党から出るんですよね」と問われると「当然、民主党でしょう」と応じ、「(私を追い出そうとする勢力に)我慢しきれなくなりそうだけど、我慢します」とも述べていた。

 苫小牧市選出の沖田清志道議(民主)は「週末に苫小牧にきた時は、一切そんな話は聞いてなかった。何を考えているか分からない」と驚いた。

 鳩山氏が1986年の衆院選に初めて立候補する前から協力してきた鳩山後援会幹部の元道議の橋浪蔵氏は「事前に相談は受けていないが……」と言葉をのみ込んだ後、「鳩山さんは優柔不断に見えるが、中身は頑固な人。TPP(環太平洋経済連携協定)に賛成しろとか、署名しろとかに我慢ができなくなったのだろう」と話した。橋氏によると、鳩山氏は23日に地元に戻り、企業回りをする予定になっていたという。

 伊達市選出で、元秘書の中山智康道議は「民主党はいつから恐怖政治をするようになったんだ。あんな踏み絵みたいなことを求められたら立候補できなくなるのは当たり前だ」と怒った。

(2012年11月21日07時32分 読売新聞)

《2012総選挙》鳩山氏不出馬 衝撃走る

2012年11月21日
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001211210003

鳩山氏はたびたび地元に帰り、まつり会場で支持を訴えていた=10月21日、苫小牧市のホッキまつり会場、深沢博撮影

■「ただただ驚いている」
■民主道連代表、影響を危惧

 鳩山由紀夫元首相の衆院選出馬断念の報が、20日夜、選挙準備にあわただしい道内の関係者をかけめぐった。民主党関係者は衝撃を隠せず、野党は民主党と鳩山氏を批判した。
 民主党北海道(道連)の荒井聰代表は、20日夜の記者会見で「ただただ驚いている」。出馬辞退の理由は分からないとしつつ、「他の道内候補者への影響もないとは言えない」。一方で「鳩山さんは首相経験者でもあり、北海道、民主党に尽力していただいた。機会があれば慰留したい」と話した。
 鳩山由紀夫総連合後援会の新宮正志会長には、20日午後6時すぎに鳩山元首相本人から電話があった。新宮会長によると、鳩山氏は「自分としては党に残って頑張りたかったが、情勢が厳しくて出ざるを得ないようになった。そうなった時に地元に迷惑をかけるので、熟慮の末、引退する」という趣旨の話をしたという。「私は引き留めたが、本人の意志は固かった」と話した。
 地元秘書によると、鳩山氏は21日に野田首相と会談したあと、地元の苫小牧市に戻って記者会見をするという。
 「残念だが、信念を通したということ。踏み絵のようなまねをして公認しないと言われ、主張を曲げるわけにはいかなかった。民主党をつくった本人として、変わってしまった党への思いが決断させたのでしょう」と、鳩山氏の気持ちを代弁した。ある道連幹部は「民主党を立ち上げた鳩山さんが、党に見切りを付けたのか付けられたのか分からないが……」。空白区は作らない方針で、9区に新たな公認候補者を擁立する検討も始めた。
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■「ばかにしている」 地元有権者 ため息

 鳩山氏の出馬取りやめで、地元有権者も驚いたり、あきれたり。室蘭市の主婦(61)は「本当ですか。出ないと言って出て、出ると言ってやめるなんて、とんでもないこと。選挙民をばかにしている。ふざけるな、と言いたい」と声を荒らげた。
 苫小牧市の自営業の男性(45)は「やっぱりね。前にやめると言った時にやめときゃよかったんだ。でも、民主党は変わっちゃったね。政権交代で日本は変わると期待してたのに」と残念そうに話した。
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■野党側 「真意見極める必要」「批判の的なくなる」

 野党関係者には、驚きや批判が交錯した。
 自民党道連の岩本剛人幹事長は「鳩山さんは何を考えているか分からない。どんな意向なのか、よく見極めなければいけない」と慎重だ。
 「公示まで分からない。我々は地に足を付けて自分たちの政策を訴えていくだけだ」と話した。
 9区の自民党の地元道議は「TPP推進に反対なら無所属で立候補すればいい。結局、勝ち目がないと思ったのではないか」。一方で「鳩山さんが出ないと批判の的がなくなる。投票率も下がるのでは」と心配し、「第三極の政党が擁立する可能性もある」と気を引き締めた。
 公明党道本部の佐藤英道幹事長は「3年前に自ら掲げたマニフェストが総崩れになった責任は大変重い」と批判した。「公明党としては、道内で悲願の2議席獲得へ戦いを進めることに変わりはない」
 共産党道委員会の青山慶二書記長も「行き詰まった民主党政権を象徴する出来事」と語る。「公約を裏切り、増税やTPPを強行することへの国民の怒りが民主党を追い詰めた。この政権に未来がないことを端的に表していると思う」
 社民党道連の浅野隆雄幹事長は「正直驚きましたが、増税反対、TPP反対の主張を貫くための行動は、ある意味では当然だと思う」と話した。
 20日夜、民主党道連の荒井代表と会談した新党大地・真民主の鈴木宗男代表は「驚いた。政権交代まで成し遂げた人だから、どういう理由で党と決別したのか、率直に聞いてみたい」と語った。