海外の日本料理

ニュースなので時々見かけるのですが、海外では日本料理の店といえばオーナーやシェフが韓国人や中国人ばかりで、出している料理もとても日本の料理とは思えないものばかり。ということで本当の日本料理をもっと知ってもらおうという運動があり、政府も後押しをしているとのことだけど、それは各国々の人々の味覚が日本人と同じではないので、間違っている考え方だと思います。

例えば日本のカレーは本場インドのとは違っていて、インドのカレーは日本人の口にあいません。
中華料理も日本風にアレンジされたものばかりで、本場中国で食べると口に合いません。
韓国のキムチなどもおなじです。日本のキムチを食べた韓国人は甘すぎる、キムチではないと言います。

ということは本場の日本料理をそのまま海外で紹介しても、商売としては成り立たないんじゃないかなと。

以下に興味深い記事を転載します。

『ナターシャ通信』は、ウクライナに住むウクライナ人女子・ナターシャがお届けするコラムです。ユニークな日本語はナターシャの個性としてご理解いただければ幸いです。それではどうぞ。

こんにちは、ナターシャです。正直いうとウクライナ人がかわいそうだと思います。どうしてかというと、本当の寿司を食べたことがないからです。普通のウクライナ人が知っている寿司の味は、マヨネーズと変なチーズの味のロールです。

・日本人は海外でも日本料理を食べたくなる

一年前の話ですが、日本からの友だちがはじめてウクライナへ来てくれました。一週間ずっとウクライナの伝統的な料理を食べていましたが、やっぱり本当の日本人は日本料理をどうしても食べたくなってしまいますよね(笑)。

・ウクライナの寿司にびっくりした日本人

その時、ウクライナ人の友だちと日本人を和食へ連れて行きました。やっと寿司が来た時に(40分待たされた!)、ウクライナ人がどんどん美味しそうに食べていたのですが、初めてウクライナを訪問する日本人の友だちは「え、これは寿司なの?」とびっくりしました。結局、日本人の友だちは寿司一個しか食べていませんでした(泣)。

・「寿司ではない寿司」がウクライナ人には「本当の寿司」

ウクライナ人がなれている寿司の味といえば、結局生の魚(刺身)ではなく、味が濃いロールです。しかも、マヨネーズいっぱいで、チーズがはいってないロールはあまりないのです。しかしもっともびっくりするのは、ウクライナ人が本当の寿司を食べてみると「え、これは寿司なの? マヨネーズはどこ? 好きなチーズもないのでマズイ!」と言い出すのです。

・寿司ではない寿司が本物の寿司

日本人がからみれば「寿司ではない寿司」ですが、ウクライナ人には「本当の寿司」なのです(笑)。マヨネーズたっぷりのチーズが入った寿司が本物の寿司なのです。だから日本の本場の寿司は、ウクライナ人にとって寿司だと思えません。

・スーパーの寿司はマズイ

ウクライナの寿司屋へ行ってみると、ロールやピザ、ステーキなどの食べ物です。一回うどんを注文したのですが、麺の変わりにパスタが入っているスープが来ました。どうして! スーパーでも寿司が売っているし、どこのレストランでもデリバリーもできるので、一般的なウクライナ人は簡単に手に入れられます。私も一回スーパーでマズイ寿司を買ってしまいましたが、その結果、おかなを壊してしまいました(泣)。

・寿司ブーム

ウクライナを訪問する日本人の方が、ウクライナ全国にある日本レストランの数にいつもびっくりします。最近どこへ行っても寿司です。つまり5年前から現在まで、ウクライナでは寿司ブームです。若者や家族が休みの日に映画館へ行くことや寿司を食べに行くことが当たり前です。

・ウクライナ風な寿司

最近ウクライナ料理屋さんへ行っても、なんとウクライナ風な寿司が見かけられます。豚肉の脂(サーロ)やピクルス、にんにく、玉ねぎなどが入っている寿司がすごくウォッカに合うので、かなり人気です! 結局寿司の形だけが残っています。ご飯の代わりに黒パンを使い、魚の代わりに豚肉の脂やベーコンを使ってます。皆さん、この変わっているウクライナの寿司を是非一度食べてみてください。

Report:ナターシャ

転載元:http://rocketnews24.com/2013/07/09/347752/