改正著作権法が今期国会で成立の見込み

こればっかりは著作権法反対の声をあげるのに無理がある。

というのは長年国民が法を無視し、違法行為を行なっていたツケが今やってきたのである。

反対派の意見の主なものに「自由に複製していたからこそ、それを聴いてCDを買い、音楽が発展した」というものがあるが、その反面「捕まらなければよい」など甘えた考えがまかり通っていた。道路交通法を殆どの人が守らないのと同じ構図だ。

こういう正直者がバカを見るという風潮はYoutyubeなどの動画サイトの出現により助長されて、著作權者側が危機感を募らせるのは理解できる。

まだ遅くない。遵法精神に則り、違法行為をしないようにすれば、著作権法の内容を緩やかにする機会はあるだろうと思う。
ただ、著作権そのものが著作權者本人による親告が條件なので、その費用や時間の負担から、なかなか訴訟を起こせないという欠陥もあり、これが違法者の拡大の一助となっているとも云え、違法行為は改正後も実際は思ったほど違反者は減らないであろう。

と・・・まあ、偉そうなことを書いた以上は怪しいものはアップロードしないように気をつけます(ーー;)

違法ダウンロードに罰則 著作権法改正案を可決 衆院本会議

2012.6.15 14:56

 衆院は15日の本会議で、著作権者の許諾なしに音楽や動画を違法ダウンロードする行為に罰則を科す規定を盛り込んだ著作権法改正案を賛成多数で可決した。参院に送付、今国会で成立する公算が高まった。

 現行の著作権法は、音楽や動画を許諾なしにサイトにアップロードして配信する行為を処罰する一方、違法と知りながら利用者がダウンロードしても刑事罰がない。音楽業界から抑止効果を高めるため罰則の強化を求める声が上がっていた。違法ダウンロードの罰則は「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」としている。

 改正案について政府は当初、絵画など他人の著作物が偶然背景に写り込んだ写真や映像をインターネットのブログで公開する行為などを著作権侵害の対象から除外することを柱に提案。15日の本会議に先立つ文部科学委員会で自民、公明両党が違法ダウンロードの罰則も盛り込む修正を提案し、民主党も賛成した。

偶然というのは判例などで示せばいいだけで、わざわざ法に書き込むと「偶然」を装った行為がまかり通ることに。
結局は何を決めてもあまり変わらないということ。

国民の意識改革の問題ですね。