永世中立国スイスにもある国防軍

あの永世中立国のスイスでさえ軍隊を持っているというのは知っていたが、実情までは知らなかった。

国防について述べるだけで右翼と看做される日本社会。

国防軍を持つと、徴兵制度が復活するとか、帝国主義に逆戻りするなどと批難される。
安倍氏は単に国防軍を創立し、名実ともに国家としての体を築こうとしているだけで、現在の自衛隊は徴兵制ではなく志願制であり、これを変えるとは過去において一言も言っていない。

国防軍創立の暁には言葉狩りで変更されてしまった階級名称を復活させて欲しいと思います。

陸上自衛隊を例に取ってみると、二等陸佐は陸軍中佐(Lieutenant Colonel)、一等陸佐は陸軍大佐(Colonel)相当だけど、その上の陸将補は少将(Major General)、陸将は中将(Lieutenant General)で、幕僚長も将なのだけど英訳するときは大将(General)という変なことに。
・・・明治から大東亜戦争終戦まで使われた階級名を復活させて欲しいと思います。

この願いを言うとやっぱり右翼?

国民が自国を守るのは当然だ

前田 正晶

安倍総理が総裁に選ばれた際に、自衛隊を「国防軍とする」との説を打ち出していた。それを聞いて思い出したことがあった。それは在職時にスエーデンを代表する多国籍企業Tetra Pakの資材担当副社長のスイス人 と、来日中の我がW社事業部の首脳が懇談した時のことだった。

こういう会合は通訳せずに聞いているだけなので、楽しく拝聴していた。

彼は「私は未だに予備役将校として年に一度はフル装備で軍事訓練に参加する。自分たちが国家を守る以上当然である。我が家には軍服も兵器もある」と昂然として、胸を張って静かに語ったものだった。

私はスイスがそういう永世中立国だとは承知していたが、実際に聞いてこれがその実態かと感銘を覚えた。同時に「ナルホド、欧州の多国籍企業にはこういう面もあるのか」とも知り得た次第。

そこに我がメル友にして畏友の論客・尾形美明氏が、以下のような同氏所属の会合での報告にさらに補足した上で補強して頂けた。尾形氏のご好意に感謝して引用すれば、

  • 核シェルターは全国民をほぼ収容できるほど完備している。
  • 食料はじめ、生活必需品の備蓄。各家庭は勿論、会社にも備蓄倉庫がある。兵器まである。
  • アルプス山中には、戦闘機が発着できる秘密軍基地や倉庫がある。また、牧場から急に戦闘機が飛び出してくる。
  • 国民皆兵、42歳まで?は毎年定期的に一定期間の軍事訓練がある。
  • 兵役義務がある男性の家には歩兵としての装備が常備されている。
  • 大きな広場には戦車の格納庫があり、高速道路は有事には滑走路として使用できるようにしてある。
  • スイスは人口700万人だが、非常時には予備役投入で100万人近くになる。
  • 機関銃を担いだ兵士とよく列車で一緒になる。
  • 観光バスで町や村を通過しても、訓練中の兵士とよく出合います。
  • スイス在留の外国人は、4人家族で年約50万円の国防費負担がある。

私はこういうことをもっと広く我が国でも知らせて置いても良いかと考えている。「安保条約があるからアメリカが守ってくれるの安全だ」などという考え方では甘いと認識しておくべきではないだろうか。

そう考えれば、安倍総裁の主張を右傾化だの軍国主義的だ等批判するのは不適切だ。