売国議員が民主党会派に復帰

> ああ、なんでもいいからとにかく早く解散してほしい。

まったくですね。

阿比留瑠比氏のブログ「国を憂い、われとわが身を甘やかすの記」より

竹島領有権否定の土肥氏が民主党会派入りという茶番

2012/10/17 15:41

 さて、今朝の産経政治面のミニ・ニュース欄に、「土肥氏が民主会派入り」という小さな記事が載っていました。昨年3月、島根県・竹島の領有権をめぐり、韓国側の主張に沿った共同宣言に署名したことの責任を取るとして民主党・会派を離れていた土肥氏が、再び民主党会派に入ったという内容です。

 本当に、現在の輿石政権はめちゃくちゃやってくれますね。今、わが国はまさに竹島をめぐって韓国ともめているのに、その問題で韓国側に立った人を引き入れるこの無神経さに、さすがにぞっとさせられます。韓国に対しても、誤ったメッセージを送ることになりかねません。

 菅直人前首相の側近だった土肥氏のこの問題は昨年3月9日に発覚し、すぐに東日本大震災が起きたのでうやむやになった部分がありますが、本来ならもっと日本の国会議員としての資質を問われ、追及されるべき話でした。そういう人を、菅グループ顧問に据えていた菅氏もまた、もっと責任を指摘されてしかるべきところでした。

 なのできょうは、土肥氏の問題を報じた昨年3月10日付の新聞各紙を紹介し、振り返りたいと思います。民主党議員によるこういう利敵行為があったことを、決して忘れてしまわないために。

     【産経】1面トップ

《土肥氏は産経新聞の取材に「個人的には竹島は日本の領土とは一概に言えないのではないかと思っている」と述べた。》《土肥氏はソウルでの集会で戦前の日本の行為を「歴史は変わることなく、ひたすら覆い隠すことのできない問題だ」と謝罪した。》

 土肥氏が署名した共同宣言の骨子は「一、日本は恥ずかしい過去に対し、歴史の真相を糾明し、日本軍慰安婦、サハリン強制徴用被害者など、歴史の被害者に対する妥当な賠償措置を履行しなければならない」「一、日本は平和憲法改正と軍国主義復活の試みを直ちに中断しなければならない」「一、日本政府は歴史教科書歪曲と独島の領有権主張により、後世に誤った歴史を教え、平和を損なおうとする試みを直ちに中断しなければならない」などとデタラメな内容です。

     【読売】(3段見出し)

《土肥氏は党内で菅グループに所属し、菅首相に近い。》

     【毎日】(2段見出し)

《土肥氏は取材に対し、「発表の場にいたことはうかつだった。共同宣言の内容をよくチェックすべきだった」と述べた。》

     【日経新聞】(ハコ)

《土肥氏によると「日韓キリスト教議員連盟」の日本側会長として2月27日に日帰りで訪韓。韓国の「3・1独立運動」の一環で同議連の共同記者会見に出席し、竹島に関する韓国側主張を認める共同宣言文に署名した。》

     【朝日】(ベタ)

《土肥氏は朝日新聞の取材に「個人的には竹島は日本の領土とは一概に言えないと思っている」と話した。》

 ……記事の扱いは、各紙のスタンス、発言をどの程度重要視しているかによってかなり異なりますが、土肥氏は産経と朝日に同じようなコメントをしていることから見ても、確信犯だったのだろうと思います。

 民主党としては、野党が提出する可能性がある内閣不信任決議案に備えるため、一人でも「仲間」を増やしておきたいのでしょうが、こういう考え方の持ち主を迎え入れることで、馬脚を現したとも言えますね。まあ、もとより分かっていたことではありますが、ひどいものです。

 民主党はこのほか、鳩山由紀夫元首相を外交担当の最高顧問に復帰させることも決めました。結局、国民をなめきっているというか、そもそも国民の視線、思いなど眼中にないということでしょう。これについて自民党の高村正彦副総裁はこう述べました。

 「日本には1億人以上もの人がいるので、鳩山さんみたいな人がいることはそれほど驚くことではないのかもしれないが、政権与党の外交担当最高顧問にまた復帰するということは大いに驚くべきことだ。これは野田さんが外交というものを国益と考えていないか、国益そのものが大事ではないと考えているのか、そのどちらかだ

 ああ、なんでもいいからとにかく早く解散してほしい。