民主党執行部は小澤氏を無視せよ

寄合所帯の民主党が政権獲得後に振るわないのは小澤派と反小澤派との鬩ぎ合いに世論が壁壁しているからです。

民主党三悪と言えば「鳩・菅・小」。

小澤氏は「消費税はニュフェストで4年間は増税しないと謳っている」として反対するが、彼の一存で道路特定財源の一般財源化を行い、揮発油税(ガソリン税)の暫定税率を廃止した前歴があり、まったく説得力がない。

自動車重量税・自動車取得税は簡素化とグリーン化の観点から、全体として負担を軽減します。
(マニュフェスト2010より)

しかもマニュフェスト2010には消費税を上げないとは書いていない。消費税についての言及は以下の一箇所だけです。

早期に結論を得ることをめざして、消費税を含む税制の抜本改革に関する協議を超党派で開始します。
(マニュフェスト2010より)

選挙運動中に「消費税を4年間は上げない」と言っただけですので是を言った議員だけが守らないといけないだけ。
今回の野田総理の消費税法案はマニュフェスト違反という根拠はない。
しかも、マニュフェストでは「協議を開始する」こととしているだけなのでマニュフェストに違反しているわけではない。

民主党三悪の共通点は過去の言動をすっかり忘れてしまうこと。

小沢チルドレンと言われる大勢の議員は小澤氏の駒として動くが、今回造反した理由は支持者が増税反対だったからです。
これは当たり前で、選挙公約で増税しないと言ったため、増税反対者が支持層の大半を占めるのは言うまでもない。
世論の多数意見ではなく、支持者の多数意見を重視するのは国益よりも選挙であると宣伝しているようなものです。

党執行部は小澤氏が造反しやすいように、厳正な処分を行うといいと思います。
小澤氏のいない民主党が次期選挙で勝てる可能性のある唯一の選択肢と思います。