泉佐野市の市長が命名権販売表明

破綻寸前の泉佐野市の市長が自治体名の命名権の販売を表明したようです。

「市の名前、売ります」 破綻寸前の大阪・泉佐野
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20120321-OYT8T00788.htm

 財政破綻一歩手前の大阪府泉佐野市は、新たな歳入確保策として、企業から広告料をもらう代わりに市の名称を企業名や商品名に変更する自治体名の命名権(ネーミングライツ)売却に乗り出すことを決めた。

 契約期間は1~5年で、国内外の企業を対象に6月から11月末まで募集、広告額は企業から提案してもらう。名称変更は市議会過半数の賛成で可能だが、市民からの反発も予想される。

 自治体名の命名権が売却されるケースは総務省でも「聞いたことがない」(市町村体制整備課)という。

 計画では、市の名称のほか、香川県の「うどん県」のような愛称の命名権も売却。また、市役所庁舎や、市道の通称も売却対象とし、市職員が着用する制服などへの企業広告も募る。企業の誘致による、雇用創出や税収アップも期待している。

(2012年3月21日 読売新聞)

命名権を売却する項目は

  • 市の名称
  • 市の愛称
  • 市庁舎等の愛称
  • 市道の愛称
  • 市職員の制服に企業名などを入れる

とのこと。

市職員の制服に企業名などを入れるのは自治体の中立性に疑問はないのか。
その前に名称に関わる重大事項は先ず住民投票で市民の意思を確認するのが手順ではないか。

この泉佐野市はどういう町かというとWikipdiaには以下のように記されています。

泉佐野市(いずみさのし)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%89%E4%BD%90%E9%87%8E%E5%B8%82

面積 55.03km²
総人口 100,426人(推計人口、2012年2月1日)

概要
1994年、関西国際空港の開港に伴い、人口増、「りんくうタウン」、大型店舗やホテルの進出、高速道路の整備促進など様々な変化を見ている。しかし、当初の計画通りに大型プロジェクト等が進行せず、財政状況が厳しい。平成20年度決算では連結実質赤字比率が約24%と早期健全化基準(17.44%)を超過し、財政健全化団体となった。2012年1月 泉佐野観光大使に麻生祐未が就任した。だが市の財政が大きく好転することはなく、2012年3月、市の命名権を売却することを発表した。

個人的には、もし岡山市がこんな事をしようとしたら私は卒倒しそうです。
もし、韓国のサムスンが命名権を得たら「サムスン市」に。
下手したら国家の体面にも関わることで、日本の恥さらしとして世界から笑われるだけ。

日清食品が命名権を得たら「カップヌードル市」?
とても笑えない。